2025年11月26日(水)、高校3年生を対象に、成人として身に着けるべき法律の知識を学ぶ講演会を実施しました。
埼玉司法書士会から司法書士の方を招き、成年として求められる責任や契約に関する基礎知識について講話をいただきました。
生徒たちは、社会に出る前に必要な「自分の身を守る力」について考える機会となりました。

本講演会は、成人年齢が18歳に引き下げられたことを受けて、まさに成人を迎えている高校3年生が、法的責任について正しく理解することを目的として実施しました。
講演では、埼玉司法書士会からお招きした講師の方が、実際の相談事例や現場での経験をもとに、18歳に達した時点で親の同意がなくても契約が可能となるなど、大人と同じ責任を負う立場になることについて丁寧に説明してくださいました。
特に、スマートフォンを通じた契約や、消費者トラブルに関する話には、「まだ高校生だから大丈夫」という意識が思わぬリスクにつながる可能性についても触れられました。生徒たちは、自分自身で判断し、危険を回避する力の大切さを改めて実感している様子でした。
今回の講演を通して、生徒たちは社会の一員として求められる責任の重さと、正しい知識を持つことの重要性を学びました。これから迎える進学・就職・一人暮らしなど、多くの場面で生かされる学びとなりました。

私は今回の法律講座で、18歳になり成人としての自覚と責任が大切だ、ということを改めて学ぶことができました。
成人になることで自由を手に入れられる一方で、それに伴う責任を自分で負わなければならないことから、様々な問題が生じることもあります。講座では、その具体例を紹介していただきました。中でも「闇バイト」については、特に印象に残りました。
若者が闇バイトに関わり、大きな事件に発展するといったニュースを多く目にします。そうしたなか、今回は、闇バイトに関わらないために大事なことを4つ挙げてくださいました。1つ目は、新聞を読むこと。2つ目は、危機察知能力を身につけること。3つ目は、警察に聞くこと。4つ目は、犯罪に手を染めてしまった場合の自身の未来を考えることです。これらのことは、簡単に実践できることですが、今まで自身の身を守ることと必ずしも結びついていなかったことなので、さっそく取り組んでみようと思います。
他にも成人として自分だけで契約ができるようになる一方で、「取消権」の保護がなくなり、自分で責任をとらなくてはならない、といった良さと悪さがあることも学ぶことができました。
さらに、成人として選挙権も得ます。これは社会貢献につながる大切な権利です。成人としての自由とは、自分の1票で意見を表明することでもあり、社会に参画し、その社会を支えていけるよう努力したいと思います。

