校長挨拶

新型コロナウイルスに負けず、狭山ヶ丘学園で大きな志を遂げよう

理事長・校長 小川義男
【略歴】
北海道生まれ。
『あらすじで読む日本の名著』(中経出版)『気品のある生き方』(中経出版) など著書多数。
テレビや雑誌、その他メディア等でも活躍。
北海道および東京都の公立小学校・中学校の教諭、教頭、校長を歴任し、平成 8 年より現職。
平成 22 年より埼玉県私立中学高等学校協会会長に就任。
平成 29 年 11 月 瑞宝小綬章を受章。

恐ろしい感染症が流行したものですね。しかし、世界一かもしれない医療保険制度、おそらくこれも世界一の医学水準、危険を冒して国民を守ろうとする看護師をはじめとする医療関係者の皆さんのご努力で、おそろしいウイルスも、当面収束状況にあります。国民全体の協力も、世界一だったかもしれません。この先、感染の再拡大の可能性がないとも言えませんが、全体の協力で、乗り切っていくこともできるでしょう。頑張らなくてはなりません。

感染症を警戒して、はじめのうちは、「三密」を避け、校内に分散して説明会を行います。各教室、講堂等に分散し、テレビ放映という形で我慢していただきます。暑い季節には、その方が良いかもしれません。それでも過密になる危険がありますので、2回に分け、予約制のシステムで行います。ご辛抱下さいね。その後、個別相談も予約制で行います。待ち時間を少なくできますから、その方が良いかもしれません(2020年度)。

学校においでになったら、校舎、施設などをよくご覧下さい。特に中庭にある「大学等合格実績」の掲示板を是非ご覧下さい。

本校に入学する生徒は、ほぼ全員が大学進学を希望します。

そのため本校では、長期休業期間の講習をはじめ、様々なゼミが用意されていますが、すべて無料です。本校は、学納金以外の寄付を求めることはありません。

本校は、東京大学をはじめとする最難関国公立大学、早稲田大学、慶應義塾大学などの難関私立大学に数多くの合格者を輩出しています。また、いわゆる「MARCH」にも、相当の足跡を残しております。

そのほか、いわゆる指定校にも多数の合格者を輩出しています。その際は、成績とともに部活動、生徒会活動、ボランティア活動等も評価の対象となります。

本校では、過去25年、非行のないことでも知られています。卒業式には、皆勤、精勤の生徒が起立して表彰を受けますが、それは卒業生総数のほぼ7割です。保護者の協力がなくてできることではありません。本校は、かなりのランクの進学校と自負していますが、保護者の皆様のご協力で、このように輝かしい足跡が形成されているのです。

高校の入学試験に際しては、中学校長の内申点を、特に重視いたします。勿論、内申点の持つ特別の重要性に鑑みて、それを裏付けする実力が期待されることは申すまでもありません。頑張って下さい。中学入試に際しては、受験生諸君に、基礎学力の定着を期待しています。今後の飛躍のため、基礎基本を重視して勉強に励んで下さい。

本校は、諸君が持つ入学当時の実力に比べて、1段、2段、上のランクの大学に、生徒を送り込むことで知られております。諸君も本校で、輝かしい未来に向かって前進しましょう。

諸君のすべてが、いかなる難関大学にも合格するだけの可能性を秘めています。そのため、何よりも大切なのは、自学自習の姿勢を確立することです。本校は、夜9時まで、図書館を自習室として開室しています(感染症予防の観点から開室予定が変更になることがあります)。閉室後は、武蔵藤沢駅までバスで送り届けます。勉強は、必ずしも図書館でやらねばならないというものではありません。東大に進学した、諸君のある先輩は、家族がテレビを見ている居間で勉強していたそうです。しかし、それぞれの好みがありますから、図書館を利用するのも一つの方法です。難関大に進学したある生徒は、いつも生徒ホールで勉強していました。300人収容の生徒ホールは、食べてもしゃべっても自由の空間なのですが、彼は、ここでの勉強が一番集中できたらしいのです。人にはそれぞれ、自分に適した学習スタイルがあります。自分のスタイルを確立して、自学自習に励んで下さい。

大成する上で、一番大切なのは読書です。活字の向こうには天才がいます。読めばトルストイ、ヴィクトル・ユーゴー、モーパッサン、石川啄木、若山牧水、宮沢賢治その他、数え切れない天才と交わることができます。

生徒ホールには、自由に取り出して読めるスタイルの書架が置かれています。朝日、読売、Japan Times 等の新聞が、いつでも手に取れる形で置かれています。新聞、書籍に親しむことの大切さを、本校がどのように認識しているかを考えて下さい。

体育祭と文化祭は、新型コロナウイルスの関係で、2020年度は行うことができませんでした。例年、高等部3年生は、文化祭(狭丘祭)をやり遂げた瞬間から、いわゆる「受験戦争」に全身全霊で打ち込むのですが、2020年度は感染症の関係で、思うように行きませんでした。3年生のために強烈な思い出を残すことができなかったのが、心残りです。

  第一次世界大戦が終わった1918年に、悪疫「スペイン風邪」が、繰り返し繰り返し世界を襲いました。 2000万人~4000万人、一説によると1億人が死んだと言われています。当時の世界人口は18億人でしたから、どれほど恐ろしい病気だったかが分かります。しかもこれは、繰り返し流行したのです。新型コロナウイルスには、これに似た面がありますから、本当に恐ろしい感染症です。これを乗り越えるため、私たちは必死に戦わなくてはなりません。

昔から学校教育は、常に平穏に栄え続けてきたわけではありません。私の中学時代には、生徒が工場や農家に泊まり込みで働きに行きました。戦争のため、授業を受けられなくなることもしばしばありました。特攻隊で若い命を散らした人もあります。しかし、幾多の艱難にも関わらず、我が国の学校教育は、その歩みを止めたことはありませんでした。諸君も、常に平穏とは限らない環境ではありますが、学問の火を灯し続けていきましょう。

本校の教師は、若く極めて優秀です。私は大学院博士課程を含めいろいろな学校で学んできましたが、これらの大学の先生に比べても本校の先生方は、その資質において彼らに負けないと思います。

高等部の修学旅行は英仏がレギュラーコースです。2020年度は修学旅行の実施ができませんでした。

部活動も、感染症対策に十分に留意しつつ、順次活動を再開しています。

理科にもすごい先生が揃っています。何しろ、科学部では理科室で「ひらめ」を育てたのですから。去年食べた、その刺身、旨かったなあ。

2号館にある巨大地球儀で、アフリカの巨大さを知って下さいね。

グラウンドには、新しい体育施設が完成しました。 迷ったら狭山ヶ丘へ、気に入ったらまっすぐ狭山ヶ丘へ、先ずは説明会、個別相談会に参加して下さい。 先生方が待っています。私も校長室で待っています。