自己観察教育 ~自分の心を見つめる~

開校以来、本校は心の教育「内観」を重視してきました。「内観」とは、自己を見つめ今までお世話になった父母・先生・友人など身近な人との交流を思い起こし、本来のあるべき自己の姿に気づくことを主眼としています。

時代とともに生徒数も増え、学力も向上したことから、この内観の精神を、学校の現状に具体的に適応するように発展させたものが、本校で実践している「自己観察教育」です。この自己観察教育こそが、躍進を続ける本校の進学実績の基(もとい)となっています。

黙想 ~内省を育む黙想教育~

授業の始めに目を閉じ心を落ちつかせ、テーマに従って黙想をします。これを3年間続けていくうちに、集中力もつき、将来の自分の進むべき道を見定められるようになります。

黙想という一見単純な動作ですが、時間に節目をつけて集中力を高めることで、目まぐるしく変わる現代社会の中で、自分を律する強さを身につけることができます。

茶道 ~心身の動と静を育む茶道教育~

にじり口まで備えた本格的な茶室「悠久庵」にて、高校3年生が週1回茶道の授業を受けています。様式にしたがってお茶を点(た)て、静けさのうちに味わう。こうした日本の伝統文化に触れ「和敬清寂」の精神を体得することで、社会人として必要な豊かな人間性と国際性を培うことができます。「正教授」という栄誉ある称号を授与された指導者の下で、全員が茶道裏千家初級許状を手に卒業することができるのも狭山ヶ丘ならではの伝統です。

対話 ~コミュニケーションと対話教育~

教師と生徒、また生徒同士が学校生活全般で温かい対話の場を持つように心がけています。特にクラスや部活動という同一の場で同じ目標に向かう者同士が切磋琢磨し合えるような言葉がけを大切にしています。

日常生活の中で、最も身近な対話は挨拶です。校内のいたるところで交わされる爽やかな挨拶の一声が、お互いの人間関係を作る礎になり、より身近で高度なコミュニケーション能力を育みます。