狭山ヶ丘高等学校の進路指導について

進路指導部長 市成 敏明

狭山ヶ丘高校は「進学校」です。高校入試が終わって入学したらすぐに、今度は全ての類の全ての生徒が大学入試を見据えて日々学習していくことになります。本校教師陣が十分に準備して熱意を持って行う授業、朝ゼミ、放課後ゼミ、長期休業中の講習など、各類の生徒一人一人の第一志望校合格を実現する環境が整っています。

しかし、大学進学は長い人生の中では1つの通過点に過ぎません。本校では生徒がただ何となく大学進学を選ぶということが決してないよう、明確な目的意識を持たせる進路指導を行っています。各学期に数回行う進路ガイダンス、本校卒業生を招いて行う進路講演会などの行事を通して、「大学とはどのようなところなのか」、「なぜ大学に行くのか」、「大学では何を専攻したいのか」、「なぜその大学でなければならないのか」といった本質的な問いを投げかけることで、主体的かつ能動的に大学進学を選ぶことができる生徒を育てます。明確な目的意識に支えられてはじめて志望校合格は実現するのです。

高い志を胸に日々勉学に励む生徒たちは、無限の可能性を秘めています。高校生活と大学入試を通して、生徒たちは忍耐力をつけてたくましく成長します。自立への第一歩となるような、実りある3年間にしていきましょう。

大学入試における「学校推薦型選抜(指定校制)」について

本校は諸君が希望する場合、「学校推薦型選抜(指定校制)」の対象とします。この点は多くの他校と同じです。

3ヶ年の指導方針

1学年の指導方針~自己を理解し、社会を理解する~

1学年のタスク「文理選択」・「職業・学問研究」

この学年では文系か理系かという将来に関わる大きな選択が待ち構えています。得意科目や苦手科目から選ぶのではなく、将来の目標や就きたい職業から選ぶように指導します。

変化の多い現代社会のことを知り、その中で自分はどう生きていきたいかを考えます。様々な進路関連行事を通して自分自身の特性や興味・関心を理解していく1年です。夏休みにはオープンキャンパスに参加して大学・学問の研究を開始します。

2学年の指導方針~大学・学問を知り、高い目標を掲げる~

2学年のタスク「第一志望校決定」

大学・学問への理解を深め、明確な目的意識を育む1年です。夏休みにはオープンキャンパスに参加し、複数の大学・学部を比較しながら自らの志望校や志望理由を明確にしていきます。

この学年では本校卒業生による進路講演会を行っています。先輩の体験談を自らの第一志望校決定の参考にします。受験生として良いスタートを切れるかどうかは、この時期に高い目標を掲げることができるかどうかにかかっています。

3学年の指導方針~強い意志を胸に、諦めずに戦い抜く~

3学年のタスク 『第一志望校合格』

不安や心配が常につきまとう1年になるでしょうが、最後の最後まで諦めずに戦い抜くことが重要です。生徒全員が笑顔で春を迎えられるように手厚くサポートします。

二者・三者面談の回数や時間を他学年よりも増やしています。大学入試の様々なデータや全国模試における志望動向といった最新の情報をもとにして、生徒一人一人に最適な出願プランを提案します。現在の大学入試は多様化・複線化を極めていますが、出願に関する悩みは必ず解消されます。

進路指導室

進路指導室には、各大学の赤本を中心に多くの資料が揃っているだけではなく、学習スぺースも充実しています。進路指導部長をはじめ進路担当の教員が在室しており、進路や学習についての疑問や悩みをその場で相談、解決できます。