本校では、授業を第一に考え、各教科とも担当教員は研究に励んでいます。各教科がそれぞれの教育目標を掲げ、毎日の授業の中で勉強への姿勢や基礎力の向上を生徒たちに指導しています。そのため本校の授業へは予習・復習が欠かせません。自分の目標を達成するために全力でついてきてください。

一部の授業では習熟度別の授業を展開し、自分の学力に合った授業を受けられる工夫がされています。各授業においては、予習をはじめ自学自習に基づいた学習を継続できるような授業展開を心掛けています。

英語科

本校の英語教育は、「授業」・「ゼミ」・「講座」という3つの方面から、「聞く」・「話す」・「読む」・「書く」の英語4技能をバランスよく育成することを目指しています。

現在、高等部の一部の科目で習熟度別の授業を展開しています。これにより自身の学力に適した授業を受けることが可能になり、基礎的な知識の定着をはかりたいと考える生徒から、大学入試に向けた実践演習を希望する生徒まで、幅広いニーズに応えています。

また高校3年生では、朝と放課後、及び夏期・冬期の長期休暇にゼミが開講されています。例年の夏期講習では、国公立大学対策ゼミ、早慶上理対策ゼミ、GMARCH対策ゼミといったレベル別のゼミが設けられ、生徒は各自の志望校に合致したゼミを受講しています。

来たる大学入試の改革にも本校はいち早く対応しています。大学入試で民間の検定試験が間もなく本格的に活用されることになりますが、高等部生に向けたTEAP対策講座ではスピーキングとライティングの分野の対策を行っており、中等部生に向けた英検対策講座ではスピーキング対策を実施しています。本校英語科教員との個別指導で、きめ細やかな指導を行っています。

なお、2020年度は、新型コロナウイルス感染拡大の影響により、英語劇や夏期・冬期講習は行っておりません。

国語科

そもそも「国語力」とはどのような力なのでしょうか。漢字や文法の知識量の総体なのでしょうか。もしくは文学史などの歴史的な知識量の総体なのでしょうか。しかし、テクスト(=書かれた物)を知識のみで解釈することはできません。「国語力」は「読解力」に置き換えることができます。国語は既存の知識を踏まえ、論理的な思考力を駆使して読解する教科であるとも言えます。昨今、「大学入試改革」が取り沙汰されています。国語では、「読む」「書く」「聞く」「話す」という基本要素は変わらないにせよ、「どのように」その力を伸ばすかが問われているのです。それは、大学入試センターが発表した「大学入試共通テスト」を見れば首肯できるでしょう。従来の講義型の授業では、このような変化に対応することはできないため、本校国語科では、「どのように」の部分を考察するために、教科会などを通して議論を重ねています。議論を通して教員間においてさまざまな 意見があることが確認できたのですが、教員が共通して持っている問題意識は、生徒の主体的な学習意欲をどのように刺激するかというものでした。そのためには、従来の枠組みからの脱却をはかり、挑戦していくことが肝要であるものと考えています。

数学科

数学はそもそも論理的思考力をつけさせる教科です。物事の本質を捉え、他の事柄に応用させる力がないと、数学の勉強が「この問題はこう解く!」というパターン暗記に陥ってしまうものです。公式ありきではなく、なぜこの公式が成り立つのか、この問題でなぜこの公式が利用できるのか、ルール(定義)を理解していないと、本質が同じでも見た目が異なる問題には対応できないことも多く見受けられます。基本的なプロセスや本質からはずれ、なぜ不正解なのか自ら考えない生徒は、教科書に記載されている公式を暗記するだけの作業に終始しがちです。 また、公式を使うことばかりを考え、それがなぜ間違っているのかを理解できない生徒も数多く存在しているのが現状です。

数学科においては、記号を用いることは表現を豊かにすることであり、ある事柄の説明を簡略化するものであると考えています。これを深めることで、物事をわかりやすく伝えることを目標としています。そのためには、その記号を用いたり、別の形に置き換えたりすることはルールに従って行わなければならないものと説明しています。本校では特にルール(定義)の概念の美しさ、矛盾を起こさないように細部まで配慮された綿密さを理解させることを論理的思考力の礎と考えており、日々大学入試問題や授業の研究に努め、平素の授業に力を入れております。

理科

本校の理科教育は、学習指導要領に定める「科学的な自然観の育成」を目指して行われています。「科学的な自然観」とは、自然界における様々な事象を科学的に考察・分析し、適切に理解・活用するものの見方のことです。これを育成するために、中等部では、①「より多くの実物に触れる」、②「自然における現象を実験で体験する」ことを中心に授業を展開し、「頭で考えるだけではない理科」を実践しています。具体的には、中等部の3年間を通して「理科実習」と呼ばれる課外活動を行い、3年次には課題研究に取り組みます。課題研究では、自分の決めたテーマに沿って調査・研究を続け、3年間の集大成としてスライド発表を行います。高等部では、中学校までに習得した知識をより発展的なものにするために、主に入試問題を通して高度な知識の運用の練習に取り組みます。採用される入試問題は、どれも各科目の担当者が精選したものであり、効率よく学習できるように配慮されたものです。

これらの学習活動の結果、醸成された思考力・観察力・表現力が、本校において「科学的な自然観」を支える柱になっているのです。

地歴公民科

中学校までは「社会」の名称で一括りにされていた科目ですが、高校では「地理歴史」・「公民」と分割され、さらに「地理歴史」は科目として「日本史A・B」・「世界史A・B」・「地理A・B」に、「公民」は科目として「倫理」・「現代社会」・「政治経済」と細分化されます。このように専門的知識に特化した授業展開がなされることとなります。

本校高等部では、必修科目(「日本史A」・「世界史A」・「現代社会」)と選択科目(文系・・・「日本史B」・「世界史B」・「地理B(Ⅰ類文系のみ)」・「政治経済(3年次より選択可)」/理系・・・「地理B」)の授業が設けられています。

それぞれの科目の専門性が求められるのは当然のことですが、近年では科目の枠にとどまらず、複合的に課題解決をはかる能力が試される状況がしばしば見受けられます。本校でも単に知識の習得に終始することなく、知識を基盤としながら課題を解決していく能力の育成をはかるべく、各科目間の連携を進めています。さらに、知識をベースにした各自の課題探究ができるような授業展開をはかっていくことで、生徒それぞれが自ら学ぶ態度を育成することを目指しています。

保健体育科

現代の日本では、平均寿命の延伸や余暇時間の増加、生活意識の多様化から、誰もがスポーツに楽しみを求め、社交の場としてスポーツを行うことが広く普及されています。また、現代人の死亡率の6割以上を占めるといわれる生活習慣病の発症率と運動習慣には密接な関りがあり、健康の保持増進を目的として、自分のライフスタイルや興味に応じてスポーツに取り組むことは、健康の保持増進に加え、毎日の充実や生きがいに結びつきます。

本校の体育及び保健の授業では、それらの見方・考え方を働かせ、課題を発見し、合理的、計画的な解決に向けた学習過程を通して、心と身体を一体として捉え、生涯にわたって心身の健康を保持増進し豊かなスポーツライフを継続するための資質・能力を育成することを目指しています。

家庭科

生きていく上で必要となる知識や技術を習得させるとともに、様々な社会問題等を考えさせることにより、広い視野と柔軟な思考を持った生徒の育成を目指しています。

音楽科

音楽科では高校生は1年生のみ(2単位)、歌唱・器楽・鑑賞の3つの観点から授業を展開します。音楽を表現する技能を身につけるとともに、楽曲理解への必要な基礎知識も蓄え、楽しく、美しい音楽が身近なものになれるよう心がけています。

実技試験では歌唱、器楽ではアルト・リコーダー、クラシック・ギターやボディ・パーカッションにも取り組みます。

音楽の基礎知識(楽典)を扱う筆記試験も実施しています。音名(日本・ドイツ・イタリア)を正しく理解するとともに、写譜などを通して楽譜の書き方と読み方を身に付けます。また、音程の基本問題などが解けるよう授業を行います。

鑑賞ではオペラやミュージカル、オーケストラの演奏、バレエ音楽などに触れ、音楽を生涯に渡り愛好する心を養います。

情報科

本校の情報科では、セキュリティ意識の向上に力を入れており、情報処理安全確保支援士の資格を所有する教員が指導にあたっています。個人の管理すべき情報が増加し、さらにその価値が高まった現代では、少しの操作ミスで情報を喪失したり、他者に狙われたりした際の責任や損失が、多大なものになります。より深い情報安全に関する理解を、生徒一人ひとりに持たせねばなりません。

しかし「スマホ・タブレット世代」である生徒はディジタルネイティヴと呼ばれる一方、タッチパネル式でないPCの操作がおぼつかない、ましてやデスクトップPCを見たことすらない、という者が少なくありません。またスマホ・タブレットを日常的に使っていても、用途は連絡手段や娯楽や調べものが主で、PCでないとやりにくい大規模な編集作業や情報管理はあまり経験がないようです。さらに、パーツの点検や増設がしやすいデスクトップPCに馴染みがない分、内部の仕組みへの理解や興味も非常に薄いように見受けられます。

現在全国の教育機関において、授業用タブレットの活用が推し進められています。本校でも今後の導入を見据えて計画中ではあります。しかし情報科においては、タブレットの利用と並行しつつ、デスクトップPCに重点をおいた指導の継続を予定しております。内部構造と扱い方の両方を正しく理解して初めて、セキュリティ意識を高められるものと考えております。